《はじめに》 夕暮れ時になると花街に明かりが灯り、お座敷に向かう舞妓さんの姿も見られ、花街らしい風情が漂う。 近くには建仁寺、六波羅密寺、清水寺へ続く歴史ある町並みが続いている。 《小史》 創業明治十三年、今長は京都東山宮川筋の、ほど近くに暖簾をあげた。 「今長」という名は、仕出し屋を営んでいた頃の屋号に由来し、先祖である「今宮屋長兵衛」から名をとり名付けた。 初代今宮屋長兵衛は仕出しを専業とし、その後を継いだ先代が寿司を握るようになり、今日では割烹としての「今長」を姉妹で営んでいる。 《料理》 ■いもまんじゅう くっつりとやわらかく味付して油で揚げた、海老入り芋饅頭があんの下には隠れています。添えた生わさびでどうぞ。常連のお客様が必ず注文されるアラカルトの一品です。 ■卵豆腐のあげだし 自家製の卵豆腐を油であげ、汁物仕立てにしております。削り鰹と生姜の風味が、より一層美味しさを引き立てます。 ■ぐじの酒蒸し ひと塩した若狭ぐじ、白豆腐、椎茸を共に酒蒸しし、三つ葉と柚子の香りを添えていただきます。えも言えぬ深い味わいをお楽しみください。 ■鯖寿司 先代から受け継がれた鯖寿司です。鯖の持つ脂によって塩加減と酢加減を決めており、この三拍子が美味しさにつながります。甘酢に漬けた白板昆布と共にお召し上がり下さい。 ■若竹 若竹の美味しさは、「たけのこ選び」から始まります。地のたけのこに、わかめ、木の芽を飾ります。季節をしみじみと感じさせてくれる穏やかな一品です。 ■造り 献立の華です。旬の新鮮な魚をシンプルに、そして美しく盛り付けるよう心がけています。 ■茶碗蒸し 家庭料理の定番でもある茶碗蒸しですが、卵と出汁の微妙な配合と蒸し加減で美味しさが決まります。なめらかな舌触りを味わってください。 ■板うに いつも手に入る食材とはいえませんが、是非おすすめしたい一品です。 淡路島産のうにで、北海道のものより香りが強く、ちょっと渋みが残る独特の風味です。 ■くずまん 葛饅頭(くずまんじゅう)とは、海老を葛で包み、みじんこ(注)をまぶして揚げた、今長がおすすめする一品です。外はカリッと中はもっちりとした食感が楽しめます。噛むほどに口中に甘みが広がる、この「美味しい食感」を堪能して下さい。薄味に仕立てたてんつゆで、どうぞ。 (注)みじんこ...もち米を洗ってしばらく水につけてから蒸し、乾燥させて細かく挽き、色づけないように、煎ったもの。 ■ちらし 今長のちらし寿司は寿司店から割烹に変わった折、一度はメニューから消えた一品でしたが、「あのちらし寿司はやめないでほしい」というたくさんのお客様のご要望により店に残った復活のちらしです。皆様もぜひご賞味下さい。 ■ぜいたく巻き 太巻きの中身は、淡路産の穴子、酢〆の海老、香り豊かな三つ葉、じっくり時間をかけて煮込んだ椎茸、自家製卵焼が入っています。その名の通り「ぜいたく巻き」。お客様お持ち帰りの定番です。今長の味をご家庭でもお楽しみ下さい。 ■今長おまかせコース 今長おすすめの品々を清水焼の器で召し上がっていただく「おまかせコース」。 京都ならではの味をお楽しみください。名物「ちらし寿司」をはじめ、京の旬の食材をご用意。メニューはご相談に応じます。 こちらのコースは、一日15名様御予約のみのコースです。御予約は、メール又はお電話で承っております。※内容は季節により一部変更いたします。